1995年よりスタートしたRICE28
当時、日本製のフリースタイルスノーボードがなかった時代に、日本人が日本の環境に合わせて、日本人に合った、日本人のためのスノーボードを創りたいと思いスタート。それから29年、今もそのコンセプトはブレる事なく日本のスノーボードシーンに寄り添ったスノーボード創りをしています。
WRX
「ふたつのライディングスタイルを交差させる。」
エッジを立てればテクニカルボードに匹敵する確かなグリップ、
フラットにすれば高性能なグラトリスペック。
そんな理想の板への第一歩がWRXです。
進化し続けるグラトリのスタイルは、とあるタイミングで分岐しました。
「乗り系」と呼ばれるスタイルが主となっていく中で「ラン系」という言葉が新たに生まれた。
それはランにグラトリを取り入れるのではなく、グラトリの中にランを取り入れると言った方がしっくりくるだろう。
そこからさらにグラトリの中にカービングを取り入れるというスタイルが生まれた。
ただ谷側に落とすだけではなくしっかり加速し、バーンを彫り進みながらトリックを放つスタイルはまだまだ浸透していないものの今後必ず新たなジャンルのひとつとなるだろう。
そんな時代を先取ってそこに適したコンセプトのモデルを昨年からプロダクトし、
「ソフトフレックスセミハンマー」という答えにたどり着きました。
この板のスペックは思っていたよりもシンプルでした。
長めの有効エッジ、軽いスウィングウェイト、走るソールにフラット時の取り回しやすさ。
この条件を満たすスペックは安易にセミハンマーのアウトラインとCA2キャンバーを想像できました。
さらにマイクログラファイトソールを使用し、あとはフレックスの設定。
セミハンマーはどこまで柔らかくできるのかテストが始まりました。
カービング性能をできるだけ維持できるフレックスを模索し、テクニカルボードとは程遠いソフトフレックスに落ち着きました。
もちろんフラット時の取り回しはグラトリ上級者も唸る仕上がりで申し分ないです。
しかしエッジを立てると別の板になったかのような安定感を生み、ラウンドボードにはない乗り味を体感させてくれる二重人格のような板に仕上がりました。
RICE28ラインナップの中でマットデザインが主流となった18-19モデル、
やはり艶のあるモデルがあってもいいのではないでしょうか?
今回はラメではなく「メタリックインキ」を選択しました。
高級スポーツカーに使用される塗料を使い、スピード感のあるデザインを目指しました。
昨年に続き148.5 / 152 を展開。
あくまでトリックを前提としたこの板はこれからフリーライドに挑戦していく方、もしくはこれからトリックに挑戦したいテクニカルボーダーに乗っていただくためにあえて長すぎないレングスを用意しました。